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秋雨の降る川沿い探訪・・「最後の将軍の写真」!

ウェザーマップをみると列島のほぼ中央に「秋雨前線」が横たわり上がったり下がったり。てなことで、ここ数日はっきりしない天候が続く首都圏だ。
暑い最中、あれだけ啼き通していた蝉の声も、静かになり秋の気配がます今日この頃
公園の林を歩いていても、静かさが蘇る。
  そこで一句575:秋雨降り 何処へ消えたか 蝉の声
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まもなく、この林も黄色や赤の葉っぱが増えてくるのだろう。

さて、松戸市内にある戸定邸・・水戸徳川家の最後の藩主・徳川昭武の別邸だが。
その近くを流れる坂川・・といっても、水清き川には程遠い。
でも江戸末期から明治にかけては、清き川だったようで昭武藩主もこよなく愛したよう。
昭武の実兄はかの有名な、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜である。
  そこで一句575:草茂る 徳川栄華 夢の跡
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幕末の大政奉還・・江戸城開場の後、寛永寺で謹慎していた慶喜が解かれて水戸へ向かったが、その後も弟の住む戸定邸をこよなく愛していたという。
この写真の手前の案内板には、謹慎が解かれて38年後の(明治38年4月)に、この場所から慶喜氏が実際に撮ったという写真がある。では、それを拡大してみました。
4月末ということですが心は「桜や青葉」ではなく、きっと「肌寒かった」季語の頃では!
  そこで一句575:冴え返る 奉還虚し 夢偲ぶ
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(右)が慶喜が撮った写真。明治時代の珍品「ステレオ写真」で、2枚を特殊レンズで覗くと「立体写真」になる。(左)は弟の昭武が、兄の写真撮り風景を当時を偲んで撮ったもの

いまの時季は、この川端の草むらにも、いくつかのヒガンバナが咲いていた
  そこで一句575:雑草を蹴散らし咲くや 曼珠沙華
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何んて、当時を偲んで書いてみました。

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