稲田に飛び舞う、いたずら雀！

台風21号の前ぶれか、今日は26℃前後としのぎやすい一日でした。
一般住宅の庭先や公園などの植え込みには、大きなラッパ状のムクゲの花が咲いている。
おっとりとした風格で堂々と咲く様は、何かおふくろの風情にも見え、頼りがえがあり、みていると「落ち着きパワー」が寄り添ってくるような気がする花だ。
　　そこで一句575：ムくゲ咲き　温和な花や　母の顔

そんな花を見ながら歩く・・最近のわが街も畑はたくさん残っているが、田んぼは少なくなり稀少価値といえるようだ。
その田んぼは、いつの間にか黄金色の穂を垂れ、刈り取り間近となっていて、あるものはすでに刈り取られているのもある。
そんな田んぼに、いたずら者はたくさん押し寄せて大事な稲穂を喰いあさっていた。
その正体は『稲雀』の大群だ。公園で見る雀の仕草はとてもかわいい！・・が、こうも群れで飛んできて、農家の方が丹精込めて作ったコメを平らげては、愛らしきなどは吹っ飛びぶ。一団が去ると次の軍団らしき仲間が飛んでくる「アメフト戦法」ような攻撃だ。

しかし市街地の為に禁漁区。ただただ泣き寝入りといった現状か・・おーいお前たちの気持ちもわからんではないが、農家の人の身になって、いい加減せんかいと云いたい！
　　そこで一句575：雀舞い　案山子ぶ然と　湯気を立て

そんな雀が隠れ蓑となる木立の近くには、合歓の花が咲いていた。
花はこの暑さに耐えたのだろうが、間もなく終焉近しと云った形相でだいぶ痛んでいたが、仲良く寄りそうて頑張っていた。
　　そこで一句575：合歓の花　最期の日にと　蕾寄り